HOME > レビュー > ラックスマンDA-150レビュー:DSD対応でリニューアルしたB5サイズの小型USB DAC
[HiVi 9月号レビュー]ラックスマン DA-150
老舗オーディオメーカーとしていち早くPCオーディオの可能性に着目し、魅力あふれるUSB DACを送り出してきたラックスマン。DA150は最高峰のDA06、ミドルラインのDA250に続くモデルで、B5サイズのコンパクトな筐体が特徴的だ。
搭載するDAC ICは32ビット対応のテキサス・インスツルメンツ製PCM1795。最高192kHz/32ビットのPCM信号と5.6MHzのDSD信号(いずれもUSB入力時)をサポートしている。
前面の大型ボリュウムはヘッドホンアンプ専用で、同社の高級プリアンプでも実績のあるLECUAを奢っている。これは音質劣化が少なく、小音量再生時のレベル偏差を抑えた電子制御アッテネーターで、その内容は時代とともに進化し続けている。
まず手始めにシーネ・エイのCD『フェイス・ザ・ミュージック』で確認してみたが、余裕のあるダイナミックレンジで、ベース、バスドラがしなやかに躍動する。音の粒子感が鮮明に浮き上がり、質感が細やか。低域の厚みは中庸だが、程よい柔軟性を伴ない、音の芯、骨格をていねいに描きあげていく感じだ。
ハイレゾ音源ではシャンティの「ソウル・フード・トゥ・ゴー」(96kHz/24ビット)を聴いたが、豊かな声のニュアンスやピッチを確実に刻んでいくリズム感など、品位が高い。特に微小音の描きわけが巧妙で、鮮度の高い響きが、目の前の空間にフワッと解き放たれる様子が実に清々しい。
DSD収録の丈青のピアノソロでも響きの緻密さ、静けさは健在だ。コンサートグランドピアノらしい押し出しの強い低音も、気張ることなく、自然体で描きあげてみせた。
最後にヘッドホンでも試聴してみたが、ストレスを感じさせない清々しい聴かせ方で、軽やかに躍動するサウンドが印象に残った。
音源の持ち味を無理なく引き出すタイプ。日常の生活の中で、いい音に接していたいと願う貴方にお勧めしたい。
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D/A CONVERTER
LUXMAN DA-150
¥98,000(税別)
●接続端子:デジタル音声入力3系統(同軸、光、USBタイプB)、アナログ音声出力1系統(RCA)、ヘッドホン出力1系統(6.3mm)
●対応サンプリング周波数/量子化ビット数:[USBタイプB入力]~192kHz/32ビット(PCM)、~5.6MHz/1ビット(DSD) [同軸、光入力]~192kHz/24ビット(PCM)
●寸法/質量:W182×H73×D277mm/3.3kg
【問合せ先】
ラックスマン(株)
電話番号:045-470-6980
>>ラックスマンのホームページ
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