HOME > レビュー > 編集部インプレ:レトロなマイク型Bluetoothスピーカー「R50」を自宅で試したら音もデザインも満足できるアイテムだった
2017年4月 3日/Stereo Sound ONLINE 編集部・草野晃輔
昨年春にリリースされたTELOS Worldwide Japanが取り扱うJIMMY STUDIO DESIGNブランドのBluetoothスピーカー「R50」。ダイナミックマイクを模したレトロなデザインが注目を集め、ブラック/マットクロム(サテン)/クロム(シルバー)の3色が¥29,000(税別)、ゴールドは¥39,000(税別)という価格にも関わらずロングセラーとなっている。
この製品を知ったときから、見た目はオシャレでいいものの、音や質感はどうなの? と気になっていたところ、製品を試す機会を得た。そこで、自宅のいろいろな場所に置いて視聴してみたので、設置時の雰囲気と合わせて、インプレッションを紹介したい。
まずはこの製品の概要をチェックしよう。本体の寸法は幅71×高さ120×奥行83mm、質量370gとまさにマイクサイズ。片手で握るのにぴったりで、手に取って歌うまねをしたくなる。底面にネジ穴があり、ここにスタンドを取り付ける仕組みだ。
スタンドは、2種類が付属しており、背が低いほうが「トラベルスタンド」。質量は180gで本体につけっぱなしにして、気軽に部屋の中を移動させたり、外出先に持って行ったりと、可搬性を重視した使い方に適している。背が高いスタンドは「デスクスタンド」。こちらは質量が1kgとずっしりしており、室内で据置いて使うのに向いている。なお、このネジ穴はユニバーサルマウントで、カメラの底面で三脚を固定するのに使うネジ穴と同じ。つまり、カメラ用の小型携帯用スタンドや本格的な三脚など、様々な種類のスタンドが利用できる。
スピーカーはフロント側に約4cm径のフルレンジを2基備え、背面側にもパッシヴラジエーターを備える。出力は3Wとなり、BluetoothはVer 3.0に対応する。約3時間の充電で最大11時間の再生が可能。本体の背面パネル上部に操作ボタンを備え、ペアリング、ボリュウム、ハンズフリー通話の各操作ができる。背面パネル下部にはアナログ入力用の3.5mmステレオミニと充電用のmicroUSB端子がある。
では、早速我が家のいろいろな場所に置いてそのサウンドをチェックした。自宅で試すこともあり、筆者と家族がよく聴くクラシック、ロック、ジャズ、アニソンなどから数曲ずつを試聴した。
Setting1:リビング中央のコーヒーテーブル
まずは、リビングのコーヒーテーブル(ローテーブル)にデスクスタンドを組み合わせて設置。このスタンドは、ネジで緩めて角度を変更、保持できる。今回は置いた状態でスピーカーの正面が自分に向く角度に固定した。
クラシックを再生すると、ずっしりと密度のあるサウンドだ。中域~高域がクリアーで、ヴァイオリンや金管楽器が聴きやすかった。続いてロックを流す。こちらも、中高域が明瞭でサックスやドラムのハイハット、スネアドラムのサウンドに切れ味が鋭く、演奏の合間にアクセント的に打たれるライドシンバルはパンチ力があった。同じ場所でスタンドを背の低いトラベルスタンドに変更してみる。聴いたのは同じくロックだ。驚いたのは、テーブルに音が反射しているためか、低域の響きが豊かになったこと。埋もれがちだったバスドラムやベースの音がぐっと前に出てきて、いっそう聴きやすくなった。
Setting2:リビング壁際の電話台
次に電話台の上に置いてみた。ここには、普段は北欧風の小物などを置いており、インテリアとしての用途を重視した場合のサウンドを試した格好だ。ここでも全体的な印象はコーヒーテーブルに置いた時と変わらず、聴きやすい中高域が好印的だ。また、背面と壁までの距離がちかいためか、先ほどよりも低域が充実していた。高級感のあるデザインは見栄えがよく、インテリアとしての魅力も確認できた。
最後に試したのはキッチン。壁に取り付けられた奥行き12cm程度の棚があり、ここに設置した。ただし、この棚にあまり重い物は置けないこともあり、試したのは軽量なトラベルスタンドのみとなる。まずはアニソンを再生。音数が多いためか、テレビから流れてくる音のように音がまとまって聴こえる。とはいえ、音質が悪い訳ではなく、音の明瞭さはテレビの内蔵スピーカーより断然上。アニソンの顔であるヴォーカルはサビの高域が伸びやかだった。最後に聴いたのはジャズ。楽器の数が少ないためか、低域から高域まで音のバランスがよく、今回聴いた組み合わせでは一番マッチしていたように思う。
もう一つ興味深かったのは、少し離れたリビング、ダイニングにも音がしっかりと届いていたこと。これなら家族が料理中に音楽をながら聴きするのに充分使える。ちょっと離れて聴いても音がスカスカになるようなことはななく、しっかりと音作りされているのが分かる。
レトロで高級感あるデザインのある本機は、もちろんそのインテリア性の高さが魅力だ。その実、本格的なワイヤレス再生を楽しめるBluetoothスピーカーで、買っても損のない逸品だと言えるだろう。
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Bluetoothスピーカー
JIMMY STUDIO DESIGN
R50
¥29,000(税別):ブラック/マットクロム(サテン)/クロム(シルバー)
¥39,000(税別):ゴールド
●Bluetooth:Bluetooth 3.0/A2DP対応
●搭載ドライバー:3.8mmダイナミック型×2、パッシブラジエーター
●接続端子:アナログ入力1系統(3.5mmステレオミニ)、充電用microUSB
●寸法/質量:W71×H120×D83mm/370g(本体)、W100×H265×D100mm/1.37kg(デスクスタンド装着時)
●備考:デスクスタンド(質量1kg)、キャリングポーチ付属
【問合せ先】
TELOS Worldwide Japan
お問い合わせURL:http://r50speaker.jp/support/
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