HOME > レビュー > エラックDebut B4レビュー:Debutシリーズ最小モデルが登場闊達で立体的音場再現に優れる
[Digi Fi No.23レビュー]エラックDebut B4
確かな技術に裏打ちされた造りながら、リーズナブルなお値打ちプライスでヒット中のエラックDebutライン。設計者のアンドリュー・ジョーンズ氏は、KEFやTADで高級機を手掛けてきた、いわば現代スピーカーの匠といってよい。
ここで紹介するB4は、シリーズ中でもっとも小型のブックシェルフ2ウェイ。2.5cmクロスドーム型トゥイーターと、10cmアラミドファイバー・コーン型ウーファーの組合せ。トゥイーターには楕円形デザインのウェーブガイドが付設され、放射特性のコントロールと、固定位置を基準にしたウーファーとの位相整合が図られている。ウーファーは硬度と軽さの点で一般的なポリプロピレンやペーパー・コーンを凌ぐ物性値を有しているという。スクエアなエンクロージャーは、ユニット口径に合せてギリギリまで絞り込んだサイズ。バスレフポートは背面に設けられている。
ひじょうに闊達で元気よく鳴るスピーカーというのが第一印象だ。2ウェイのつながりもよく、定位感が明瞭。小型スピーカーならではのディフラクション(回折現象)による影響の少なさもあって、空間イメージが立体的に広がるのもセールスポイント。
シーネ・エイの「月光のいたずら」ではこのサイズのスピーカーにしてはリッチな音像感。濃密というよりも、濃厚な再生音だ。ヨアヒム・キューンの「Pastor」を聴くと、低域の量感やキレ味がバランスよくチューニングされていることもわかる。リズムに鈍ったところがなく、ベースの胴鳴りもそれらしく聴かせてしまうのだから大したものだ。デスクトップスピーカーとしても問題ない大きさ。いろいろ使い方で重宝できそうだ。
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Speaker System
ELAC
Debut B4
¥43,000(ペア、税別)
●型式:2ウェイ2スピーカー・バスレフ型
●使用ユニット:25mmドーム型トゥイーター、100mmコーン型ウーファー
●クロスオーバー周波数:2.5kHz
●出力音圧レベル:84.5dB/2.83V/m
●インピーダンス:6Ω
●寸法/質量:W178×H292×D216mm/4.2kg
【問合せ先】
(株)ユキム
電話番号:03-5743-6202
>>ユキムのホームページ
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