HOME > レビュー > フォステクスCW200Bレビュー:音楽専用の密閉型サブウーファー、低歪みの重低音の魅力を実感
[HiVi 2016年11月号レビュー]フォステクス CW200B
CW200Bはフォステクスの"音楽専用"「アドオン・サブウーファー」のシリーズであり、CW250Bの弟分に当たる。ただし上位機のようなMFB(モーショナルフィードバック)方式ではない。音楽専用というのは本物の重低音の補強を目指したからだ。もちろん映像用に使えないということではない。低歪みを意図し、また低音リズム楽器の遅延を少なくするために密閉型にしたのであり、さらには人工的で過激なLFE成分に対応するためにリミッターを使うようなことをしていない、ということだろう。つまりは、重低音の品位を最重視しているので"音楽専用"というわけだ。
ウーファーユニットは20cm径で25mmの長いストローク(ボイスコイルの振幅)を得ている。0.9テスラという強力な磁気回路であり、パイプオルガンの16Hzをも感じられることを目指している。内蔵アンプは150Wの出力。密閉型キャビネットは高い剛性にして特定の共振点を持つことを避けるように設計されている。バッフル板は18mmCE合板(楠木/ユーカリ合板)と15mmMDFを再合板として充分な剛性と内部損失を得ている。他の面は材料と厚みを変えて共振点の分散をねらっている。入力端子はRCAの他に、スピーカー入力と出力端子を備えている。
当初は1台で試聴していたが、広い視聴室では音量を上げるとピークでビリ付くことがあった。特に映画ソフトでそうだ。アナログ入力のRCA端子でもスピーカー端子でもこれは同じ。しかし適正音量で音楽ソフトを再生すると、さすがに低歪みの重低音のよさというものが感じられる。ただし音場の深みはいささか物足りない。
そこで2台をL/Rのスピーカー接続にして試聴。これは音楽も映画もおどろくほど透明感やスケール感が向上。そして広い帯域に渡る精密な描写力が得られて感動することしばし。音場の自然な広がりも素晴らしい。そして大音量でもまずビリ付かない。ならば、このLとRの専用サブウーファーに加えてCW250Bを2台スタックしてLFE用にするとどうだろうか。現実的な価格と床占有面積で本格的なシアターサウンドを楽しめるかもしれない。
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SUBWOOFER
FOSTEX
CW200B
¥69,800(税別)
●型式:アンプ内蔵・密閉型
●仕様ユニット:200mmコーン型ウーファー
●アンプ出力:150W
●寸法/質量:W300×H320×D370mm/15.5kg
【問合せ先】
フォステクスカンパニー
電話番号:042-545-6111
>>フォステクスのホームページ
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