HOME > レビュー > AKGのノイズキャンセル付Bluetoothヘッドホン「N60NC WIRELESS」は、強力&ナチュラルなNCが◎。外出時に使いたい
AKGの「N60NC WIRELESS」はコンパクトなハウジングにノイズキャンセリング(NC)機能とBluetoothユニットを備えたハイブリッド方式のオンイヤー型ヘッドホン。折り畳んでコンパクトに持ち歩けるサイズだ。
ハウジングはコンパクトながら、口径40mmという大きめのドライバーユニットを搭載。側圧は適度なもので窮屈さもなく、軽快に装着できる。
ブルートゥースコーデックはSBCのほか、AACとapt-Xにも対応。音質にも配慮された仕様だと言える。しかも、連続再生時間は約15時間で、音楽再生をせずにノイズキャンセリング機能のみを使った場合は約30時間の連続使用が可能。コンパクトかつ軽量ながら、バッテリー駆動時のロングライフ化で、使い勝手の点でも優秀だ。
視聴はiPhoneと本機をワイヤレス接続。ハイレゾ再生にはradiusのプレーヤーアプリNePLAYERを用いた。まずはノイズキャンセル機能を試してみたが、エアコンの作動音のような低周波のノイズはきれいに消え去り、静寂感は充分。人の声は聞こえるが、すっと遠くへ行ったような感じで耳障りにはならない。耳がツンとするような強い静寂感ではなく、自然で心地よい静けさだ。
ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルの『ベルリオーズ:幻想交響曲』の第4楽章(96kHz/24bit)では、後半の雄壮な行進曲のメロディを雄大に描く。低音楽器の太い音の響きもしっかりと出るし、オーケストラのスケール感も充分だ。中高域は鮮やかな表現で、弦楽器の艶やかな音色、管楽器の勢いのある音色をいきいきと聴かせてくれた。
適度にメリハリを効かせたバランスではあるが、過度な強調感やクセっぽさもなく、にぎやかな音になりがちなアニメソングを聴いても高域のキツさが気になることは少ない。『ID0』のサウンドトラックのオープニング曲(96kHz/24bit)を聴いても、ビートがしっかり効いたオケとエネルギッシュな声を楽しく聴かせてくれた。
本機のサウンドは、基本的な質の高さとバランスのよさが魅力で、カジュアルな使い方だけでなく、旅行や長期出張のお供にも最適だろう。
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WIRELESS HEADPHONE
AKG
N60NC WIRELESS
オープン価格(直販価格¥32,880、税別)
型式:密閉型
●使用ユニット:40mmダイナミック型
●再生周波数帯域:20Hz~22kHz
●出力音圧レベル:96dB
●Bluetoothバージョン:4.0
●Bluetooth対応コーデック:SBC、apt-X、AAC
●質量:199g(本体)
●付属品:ステレオミニ端子ケーブル(1.2m)
【問合せ先】
ハーマンインターナショナル(株)
電話番号:0570-550-465
>>AKGのWEBページ
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