HOME > レビュー > 【麻倉怜士のCES2018レポート10】House of Marley、リサイクル素材にこだわるオーディオメーカー
オーディオ機器のボディ素材というと、プラスチック、MDF、アルミニウム、チタン......などさまざまだが、CES 2018の中央ホールで飛び切りユニークなオーディオメーカーを見つけた。
何とボディや外観部品をすべてリサイクル素材と天然素材で構成するのが、アメリカ・ミシガン州に本拠地を置くポータブル系オーディオの専門メーカー、House of Marley(ハウス・オブ・マーリー)。レゲエ歌手のボブ・マーリーの関係者が運営する企業だ。
ヘッドホン、ポータブルプレーヤー、Bluetoothスピーカー、ラジカセ型ポータブルステレオ、レコードプレーヤー......と製品は多いが、その材質にこだわりがある。ポータブルスピーカーの外装は再生レザーやリサイクルコルクで、レコードプレーヤーは再生アルミと再生メタル&スチール、保護用の紙ケースは再生紙で......と、大部分をリサイクル素材で賄うのである。
再生繊維、再生オーガニックコットン、再生シリコン、再生プラスチック、そして竹(間伐)も使われる。世界10ヵ国に輸出しているそうで、製品のうちいくつかは日本でも買うことができる。
それにしても、なぜリサイクル材の活用に力をいるのか。「木の有り難みと、木が地球に与えている影響を考えると、木を伐採してオーディオ製品のボディにするなど、とても考えることができません。われわれは“PROJECT MARLEY”という仕組みで、木を護っています。House of Marleyの製品を1台お買い上げいただくと、One Tree Plantedという組織を通じて、1本の木を保護する仕組みにしているのです」と関係者は語る。サウンドを聞きながら地球を護る活動に参加できる、新しい付加価値と倫理観が今様だ。
上杉研究所 藤原伸夫氏設計・製作 6L6プッシュプル・インテグレーテッドアンプ
Sun Audio SVC-200 管球王国ヴァージョン (プリアンプ)
真空管と採用パーツの変更で音質と安定性の向上を図った限定高音質仕様
エレハモ製6550EHと優れた特性のトランスが活きたパワーアンプ