HOME > レビュー > 【麻倉怜士のCES2018レポート11】パナソニックブースで"超"懐かしいビデオ(NV-8800)を見つけた!
私のビデオライフは松下電器(当時、現パナソニック)の初代マックロード「NV-8800」(留守番録画タイマー機能付で定価は26万6000円)から始まった。1977年秋のこと。それから私は、81年にソニーのべータの「SL-J9」、83年ハイファイ初代の「SL-HF77」、84年「SL-HF300」、85年ハイバンド初代の「SL-HF900」、87年S-VHSのビクター「HR-S7000」、91年三洋電機「VZ-S6000B」......と、その後、たくさんのVTR遍歴を重ねてきたが、その原点が、マックロードNV-8800なのだ。
それが何とCESパナソニックブースのパナソニック創業100年コーナーにあった。松下電器時代の黎明期から、時代を画した1号機をラジオ、冷蔵庫、冷蔵庫、テレビ、BDプレーヤー、ビデオカメラ、乾電池などと共に紹介されていた「ビデオ1号機」だ。なんと懐かしい!私の家には、さすがに電源は入れていないが、世界遺産として大事に保管している。
「マックロード」(MACLORD)というブランド名は、ソニーのベータ方式が「ベータマックス」というように、その名のどこかに技術方式名が表されている。当時の人気テレビドラマ「警部マックロード」から取ったとも思われるが、技術的にはVHSのM型ローディング(回転ヘッドにMの形でテープが巻き付く)の「M」から命名した。MACLORDはまさにM LORDINGなのであった。
VHSカセットを上からガチャコンと入れ、ピアノキーでよいしょと再生するという原始的なメカニズムだが、でもきれいな映像が録れたのである。何より、テレビ番組が録画できることこそ画期的であった。NV-8800でエアチェックした1980年頃のカール・ベーム指揮ウィーン国立歌劇場の「フィガロの結婚」は、私のエアチェックテープの中でも宝物だ。CES会場の喧騒の中で、そんな思い出に浸らせてくれた。
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